テーマ:翻訳ミステリ

『13時間前の未来』

これぞエンターテインメント小説! 妻を殺されたばかりで悲嘆に暮れるニックは、謎の男から過去に戻って妻の殺害を阻止するように依頼される。なぜそんな依頼をされたのか、なぜ過去に戻れるのかはわからないが、愛する妻を救えるならそんなことはどうでもいい――というわけで、ニックは妻を守るべく過去へと戻る。 殺害時刻の直前に戻れるなら、阻…
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『暗い鏡の中に』

本格ミステリを読んだ! 久々にそんな気分にさせてくれる本だった。 文庫で300ページ足らずなのに、この充足感はなんだろう? すばらしい。 分身現象による殺人事件を題材にした作品で、人の強い念だか何かによって現われた分身が殺人を犯すというストーリーなのだが、私としてはそんな超常現象で事件が片づけられてしまっては困る、真犯人がいるは…
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『夜の真義を』

いつのまにか夜風に秋の気配が漂ってきましたね。 かき氷を食べぬうちに今年もまた夏が終わりそうです。 さて、『夜の真義を』読みました。 600ページもの大作で、何日も何日もかかってしまいましたが、ひいこらしながら読んだ甲斐がありました。 ものすごくおもしろかったです。 夜の真義を The Meaning of Ni…
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『眺めのいいヘマ』

コージーはほっとひと息つける感じが好きなんだけど、シリーズものばかりだから、既刊本を読破してないと最新作を読めないのが、ちょっとね~。 それにシリーズが進むにつれて、どんどん登場人物が増えて、この人誰だっけ、どんな性格だっけ、と思いだすのに必死で、純粋にストーリーを楽しめないのよね……。 などとお嘆きのあなた! 『眺めのいいヘマ』を…
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『生、なお恐るべし』

保安官と西部の話が好きだから、これはいいかもと読みはじめた。実際に登場するのは保安官補とカナダだけど。 少し読んで、麻薬取引とそれに絡んで人がバンバン殺される話か? と、やや引き気味になる。 けど、引く必要なんてぜんぜんなかった! 生活のためにやむなく運び屋をやっている五十代のハントの枯れ具合が絶妙だから。いや、枯れてると言っ…
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『ピザマンの事件簿2 犯人捜しはつらいよ』

台風が去ったと思ったら、七月だというのに肌寒いですね。 夏風邪はやっかいなので体調を崩さないようにしないと…… ピザマン・シリーズの第二弾を読みました。 一作目もおもしろかったけど、今回はさらにほのぼのしていてよかったです。 『ピザマンの事件簿2 犯人捜しはつらいよ』 L・T・フォークス作 鈴木恵訳 ヴィレッジ…
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『アンダー・ザ・ドーム』キング初心者が読みました

「モダンホラーの帝王」の異名を持つスティーヴン・キングの作品は、ミステリ好きの友人たちによく勧められたし、三つ上の姉の本棚にも並んでいました。 ところが、超がつくほど怖がりで、その昔「アフタヌーンショー」の夏休み恒例コーナーだった心霊現象再現ドラマを座布団の端から見ては夜ひとりでトイレに行けなくなっていた小心者。 大人になっ…
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わたしも読んだ! 『二流小説家』

こんにちは。 ただ今読了。 読み応えがありました。 主人公が複数のペンネームでいろいろなジャンル小説を書いていて、 その一部も盛り込まれているのだけれど、かなりベタな内容にけっこう惹きこまれてしまいました。 シビリン・ロリンド‐ゴールド名義のヴァンパイアものがよかったな~。 つづきが読みたい。 ところで、本作の…
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『二流小説家』

『二流小説家』デイヴィッド・ゴードン著、青木千鶴・訳(ハヤカワ・ポケットミステリ) 【あらすじ】  冴えない中年作家のハリー・ブロックは、ミステリやSF、パラノーマルロマンスなどを書くことで糊口をしのいでいる。一時は“アバズレ調教師”としてポルノ雑誌に寄稿していたことも。  あるとき、そのポルノ時代のファンであるという獄中の連…
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『時の地図』

これスゴイ! まずは翻訳。リズムといい、語彙の豊さといい、こんな文章書いてみたいと思い切り憧れてしまった! 原文はどうなってるのか確かめてみたかったけど、スペイン語ではね……。 もちろん肝心の中身だって、作家の想像力、構成力を強烈に見せつけられた。 これはロマンス小説? それとも、SF? あ、でも、やっぱり違うよね、と思ったら、い…
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合評『陸軍士官学校の死』

【あらすじ】 ウエストポイント陸軍士官学校で、候補生がひとり命を落とす事件が起こる。この事件を捜査すべく、校長のセアー大佐に呼びだされたのは引退した警官のガス・ランダー。そしてランダーが捜査の協力者として選んだのは同校の一年生、若きエドガー・アラン・ポオだった。 ※「編集」の際には、アフィリエイトの直前を改行してコメントを入れて…
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合評『フランキー・マシーンの冬』

【あらすじ】 フランク・マシアーノは62歳の元殺し屋。マフィアの世界から足を洗い、地元サンディエゴで“餌屋のフランク”として働きつつ、元妻と娘と恋人のあいだを行ったり来たり。“紳士の時間”にはサーフィンを。だがある日、何者かの罠によって命を狙われはじめる。 ※「編集」の際には、アフィリエイトの直前を改行してコメントを入れてくださ…
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合評『卵をめぐる祖父の戦争』

【あらすじ】 17歳のレフはほんの出来心の軽犯罪から刑務所に放りこまれ、翌朝には銃殺か、という危機に陥る。ところが翌日、軍隊を脱走した罪で同じく放りこまれた青年兵コーリャとともに、ロシア軍大佐のもとに呼ばれ、大佐の娘の結婚式のために卵を1ダース調達してくれば無罪放免、と言い渡される。しかしドイツの包囲下、飢餓の街と化したピーテル(レニ…
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合評『古書の来歴』

【あらすじ】 長いあいだ行方の知れなかった稀覯本「サラエボ・ハガダー」が発見され、古書修復の専門家ハンナ・ヒースがオーストラリアからサラエボに飛ぶ。本から発見された蝶の羽、ワインの染み、塩分などを呼び水に、本の謎が徐々に解かれてゆく。 ※「編集」の際には、アフィリエイトの直前を改行してコメントを入れてください。「編集」ができない…
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合評『音もなく少女は』

【あらすじ】 夫ロメインに悩まされつづけるクラリッサ、その娘で聾者のイヴ、壮絶な過去を持つフラン。三人の女、それぞれの闘い。クラリッサとイヴはロメインから自由になれるのか。フランの過去とは。やがて現われるミミという少女のために、彼女らが取った行動は。 ※「編集」の際には、アフィリエイトの直前を改行してコメントを入れてください。「…
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合評――ほんの賑やかしに

みなさま、シンジケートへの投票はお済みですか? 結果発表までのほんの賑やかしに、候補五作の合評をしてみてはどうかなと思いたったのですが、いかがでしょう。 あまりむずかしく考えず、ほんのひとことずつ感想を書くくらいの感じでゆるーく……五作すべてではなく、書きたいものだけでも可です。 タイトルと簡単なあらすじでスレ立てだけしておき…
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北欧ミステリの旅

 3月初旬にご縁があってスウェーデンを訪れました。せっかくなので、北欧ミステリを読みながら旅することにしました。  最初に訪れたのは南部のスコーネ地方。このときの旅の友はヘニング・マンケルの『殺人者の顔』(創元推理文庫)です。主人公のクルト・ヴァランダーは、このスコーネ地方の田舎町の警察署勤務で、シリーズ第1作のこの作品では、過疎地に…
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『カサンドラの紳士養成講座』

どうも、ひよこです。 本日、エリック・ガルシアの『カサンドラの紳士養成講座』(土屋晃訳/ヴィレッジブックス)を読みおえました。 タイトルや装丁からは、なんとなくふざけたムードがただよう本書。 でも表4(裏表紙)の紹介文を読むと、29歳の女性弁護士が自宅の地下室で3人の男子を監禁し、紳士に仕立てる学校をつくっている、というな…
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『愛おしい骨』

『愛おしい骨』キャロル・オコンネル著、務台夏子・訳(創元推理文庫)  ええと。すっかりご無沙汰しております、すみません。  表題の本、「感想はあとでブログにでも」と某所でつぶやいてから早三カ月。その間に訳者の務台夏子氏がシンジケートのサイトに「キャロル・オコンネルの話」(http://d.hatena.ne.jp/honyaku…
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次回は?

1月21日の例会で、初めて読書会を試みました。翻訳者(師匠)も担当編集者(永嶋さん)も参加してくれて本格的なものになり、ボストン・テラン女性説も強まり、なかなか面白かったのですが、さて、次回はどうしたらいいか悩んでいます。 せっかく翻訳者がそろっているのですから、もう少し翻訳というテーマに踏み込んでしゃべったほうがいいのではないかとも…
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『ベルファストの12人の亡霊』

スチュアート・ネヴィル/佐藤耕士訳 RHブックス+プラス/2010年8月刊  すでにあちらこちらで高い評価を得ていますが、文句なしにおもしろいです。  個人的にかなりツボ。好みは人それぞれでしょうけれど、さほど読者を選ぶ作品ではないと思いますので、まだ読んでいない方はぜひご一読を。  お話は元IRAのテロリストであるフィ…
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風船を売る男

どうも。 なかなか記事が書けなくてすみません、ひよこです。 ようやく秋らしくなったけど、今朝起きたら妙に暑くて 今日はまた半袖です。 いつ衣替えすればいいんだ…… それはそうと、さっき読み終わった本 シャーロット・アームストロング『風船を売る男』(創元推理文庫)。 ゆうべ読みはじめて、今日は朝から仕事しなく…
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読書会の話の流れで

読書会の話が出ましたので、ちょっと書いてみます。 9月は2週連続で読書会に参加しました。堀川さんの『黒竜江から来た警部』と森嶋さんの『古書の来歴』です。 正直なところ、読書会というものにあまり関心がなかったので、これまで積極的に参加することはありませんでした。出てみて、思ったより面白かったというのが単純な印象でした。 『黒竜江』の…
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読書会に参加しました

9月22日に渋谷で翻訳ミステリ大賞シンジケート主催の読書会がありました。課題はアガサ・クリスティ―の『ホロー荘の殺人』。フランスで映画化された「華麗なるアリバイ」を見たこともあって、参加してきました。初対面の方ばかりの読書会に参加するのは初めてだったので、ドキドキでした。(翻訳ミステリに詳しくないので、なにをやるの…
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『卵をめぐる祖父の戦争』

『卵をめぐる祖父の戦争』デイヴィッド・ベニオフ著、田口俊樹・訳(ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 【あらすじ】  作家のデイヴィッドがロシア系移民の祖父レフ・ベニオフから戦時下の冒険譚を聞き書きする――というメタフィクションのかたちで進む物語。  1942年、17歳だったレフは、ほんの出来心の軽犯罪から刑務所に放りこまれ、翌朝に…
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『黒竜江から来た警部』読書会レポート

9月11日に文京シビックセンター・会議室にて、『黒竜江から来た警部』の読書会がありました。 どんな会だったのかレポートを、というリクエストをいただきましたので、僭越ながら雰囲気だけでもなんとかお伝えできればと思います 読書会には三十名ほどの方々がご参加されました。ほとんどが女性です
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『黒竜江から来た警部』(感想)

ところかまわず我が道を行くジエンと、田舎出の純朴でまじめなディン・ミンの凸凹コンビ。おおいに笑わせてもらいました。ジエンの娘のルームメイト、ソングもなかなかアクが強そうでおもしろい存在でした。 ジエンって品はないし、猪突猛進型のような印象を受けますが、けっこう計算をして動いているところもあるようで、ことばの通じる彼の庭、中国ではそれな…
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「『沼地の記憶』」について

「『沼地の記憶』」について トマス・クックですか。懐かしいですね。いちおうクックの「発見者」を自負しているのですが、近ごろは翻訳でも読んでいません。情けないかぎりです。 自分で訳したもののなかでは、『過去を失くした女』がイチオシですが、好きなのは『死の記憶』。家に何冊かありますので、まだ読んでいない方には謹呈します。ご連絡ください。…
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『沼地の記憶』

年老いた主人公(男性)が、高校教師をしていた二十代の頃の忘れられない出来事を回顧する物語。 ノスタルジックな物語が好みの身としては、どうしたって期待が高まる 高校で“悪”についての授業をする主人公のクラスに、エディという目立たない生徒がいた。エディが幼いころにその父親は殺人を犯し、獄中で死亡してい…
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「『レースリーダー』」について

「『レースリーダー』」について この作品、偶然の旅行者さんがお褒めになっていたので、翻訳が出てまもなく読んでみました。なぜか、いまひとつ乗れませんでした。印象的な場面や断片的なストーリーは記憶に残っているのですが、最後はどんなだったか思い出せません。変な言い方ですが、「女性向き」の作品なのかもしれませんね。勝手なことを言ってすみません…
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